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とんでもなく勉強熱心な一人の男がいました。貧乏ながら学問にかける時間と情熱は世界中の誰よりも勝っていたと思います。

 

そうそれは日本の偉大なる医学者である野口英世博士です。

 

彼はほとんど無一文から研究に取り組むようになったようです。

 

人様にかなり迷惑もかけながらですが、それでも熱い想いで研究を続けた姿はすばらしいです。

 

そんな彼の研究に対する軌跡をたどってみましょう。

 

蛇毒の研究

 

彼はアメリカに渡ったばかりの頃、毒蛇の血清を作ることに成功しています。これはとても高い評価を得たようで、日本人としては鼻が高いですね。

 

このことがきっかけで次々と論文を発表するようになったようです。

 

梅毒の研究

 

野口英世は梅毒スピロヘータの純粋培養に成功したと発表しました。

 

梅毒は性病としてよく知られていますが、リンパ腺が膨張し全身に毒がまわり、最後は神経中枢の脳や脊髄までおかされ進行性麻痺となり、最悪死にいたる病気です。

 

彼は進行性麻痺や脊髄患者の脳から梅毒の病原体を発見したのです。

 

そして、精神病患者の多くをしめる麻痺性痴呆は梅毒と深い関係があり、この梅毒スピロヘータを駆逐すれば精神病の治療に優れた効果をもたらすことがわかったのです。

 

これは、精神病の研究者たちに衝撃を与えた発見だったといえるでしょう。

 

しかしその培養の追試に成功した者はなく、残念ながら彼の研究は間違いではないかと思われます。

 

熱心に研究して出した答えだったろうに何故このようなことになったのでしょう。

 

野口英世は小児麻痺の病原体や狂犬病の病原体も発見していますが、悲しいことにこれも後になって否定されているのです。どちらも病原体はウイルスだっようです。

 

黄熱病の研究

黄熱病の病原体の発見は野口英世の研究で彼が最も力を入れ命までかけて行ったものであることはみんな知ってますよね。

 

悲しいかなこれも彼は間違ったままこの世を去ったのです。

 

「僕には、わからん」という言葉が最期でした。

 

彼は1度黄熱病にかかりそれを克服したつもりでしたから、なぜまた黄熱病にかかったのだろうかと考えたのでしょうか。

 

つまり最期まで彼は、黄熱病の病原体を完全に見きったつもりだったんでしょうか。

 

実際野口英世が黄熱病の病原体と考えたものは、ワイル病の病原体であり完全に間違っていたのですから。

 

なぜこのように野口英世の研究の成果はことごとく否定されてしまったのでしょうか。

 

これは野口英世の研究した時期が、光学顕微鏡で観察できるスピロヘータの研究方法にこだわったことや、培養方法に技術的な限界があったためだと思われます。

 

その他には彼の大雑把な所が間違いを見落としたのではないかと思うのです。

 

研究熱心な反面、彼は遊ぶことにも真剣でしたから、力を尽くしたはずの研究もどこかが抜けていたのではないでしょうか。
たくさんの論文を発表していたようなので、少々思慮深さに欠けていたのかもしれませんね。

 

彼自身も周りから研究の成果を期待され続け少々焦りがあったようなことを口にしています。

 

周りの期待に応えようと不眠不休で研究したんですね。でもいい加減な結果を出すのはどうかと思います。

 

ただ、黄熱病に関してはアフリカの病原体と南米のものでは質が違うことに気がついていたようです。

 

それも濾過性微生物だと結論付けていたというのです。

 

電子顕微鏡でなければ発見できないほどの小さなウイルスのことを察して、ニューヨークに戻ってそのことをはっきりさせたかったのだといいます。それなら彼の最後の言葉はどういう意味だったのかわかりませんね。

 

あと20年もしないと電子顕微鏡は登場しなかったので、彼は延々とその小さな病原体の発見に取り組むことになっていたでしょう。

 

野口英世は51歳で亡くなっているので20年たっても70歳そこそこだから十分研究を続けていただろうなと考えます。

 

彼のことだからやはり夢中で病原体を探して研究を続けている姿が想像されます。

 

間違いの多い研究成果ばかりなのに、野口英世が世界的に優れた医学者だと言われるのはそういうところからなのかもしれないですね。

 

アフリカのアクラに行くことを決めた時、引き止める人にこう言ったそうです。

 

「私は何も恐れない。私はこの世に何かをなすために生まれてきたのです。

 

もし死ぬべき時が来たらそれに従うだけです」
その言葉の通りに、命をかけて研究に生涯を捧げた野口英世でした。

 

その心意気は賞賛に値すると思いたいです。

 

 

 

 

 

 

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